京都のおばあちゃん②大切にしていたものが古くて小さくてびっくりした。

京都のおばあちゃん②大切にしていたものが古くて小さくてびっくりした。

 

おばあちゃんが大切にしていたもの。

小学校4年の時におばあちゃんの家で作った

布に「アヤミ」って私がおばあちゃんに習って刺繍したもの。

あとはボタンを何個かつけた、20センチほどの赤い端布。

 

昔、おばあちゃんの家に遊びに行ってもおもちゃもないし何もすることがない。

そんな時に一緒にお裁縫したんだと思う。

赤い余り布を出してもらって名前を刺繍し、ボタンをつけた。

ただそれだけのもの。

当然その布は持って帰ってお母さんに見せるもんだと思ってたけど

「これおばあちゃん欲しい、あんたに悪いけどこれ欲しい」

と言って赤い布を握りしめた。

子供心にわがままな人やなあ、と思ったw

 

そのあと成人してからは何となくおばあちゃんを好まず距離を置く期間があったり

毎年会う期間もあったりして・・・

 

おばあちゃんは亡くなった。

最後は京都で付き添えるものがおらず

大阪で亡くなった。

 

私はすぐに行けず、お通夜の日の遅くに葬儀場に着いた。

おばあちゃんの顔を見てホッとした。

ホッとした顔をしていた。

でもその時は寂しい晩年でかわいそうだったな、と思った。

でもおばあちゃんが自分で歩いてきた道だから仕方がない、

私はこうはなりたくないな、とも思った。

 

告別式で棺が開いた時

お気に入りの着物の上には、あの赤い布。

「アヤミ」の刺繍。

見た時に身体を何かが突き抜けるようなすごい衝撃だった。

 

30年以上も持ち続けていたなんて、こんな小さな布が?!

これでいいの?こんなんでいいの?

わかんない思いばっかり言葉ばっかり頭に出てきて全然整理できなかった。

でも何となく今解りかけてきた気がする。

今は好きとか嫌いとかそんなんではなく、私のおばあちゃんは艶子さんだなあ

と受け入れてる、ただそれだけ。

艶子さんのひ孫

おばあちゃーん、あなたのひ孫生まれたでー。

めっちゃかわいいよーーーー。

イエーーーーーイ!!!